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2026.05.12

ChatGPT「Trusted Contact」機能発表——自傷リスク検知時に信頼できる人へ通知

記事のサマリー(TL;DR)

  • OpenAIが2026年5月7日、ChatGPTに任意機能「Trusted Contact」を段階展開開始
  • 自傷示唆の会話を自動検知 → 訓練済みの人間レビュアーが1時間以内に審査 → 指定連絡先へメール・SMS・アプリ通知
  • 260名超の医師・170名超のメンタルヘルス専門家が監修。チャット内容は通知に含めずプライバシーを保護

日本のメンタルヘルス支援サービス・SaaS事業者が注目すべき点

ChatGPTの利用者層は日本でも広く、若年層から社会人まで多岐にわたります。今回の「Trusted Contact」は18歳以上(韓国は19歳以上)を対象とした任意機能であり、既存の10代向け保護者通知機能(ペアレンタルコントロール)の成人版に相当します。日本では自殺対策基本法のもとで民間サービスへの安全配慮義務の議論が進んでおり、AIチャットサービスを業務や教育に導入する企業・機関にとって、こうした「ユーザーの危機を検知し実在の人間へつなぐ」設計の参照例になります。kintoneやSalesforceなどの業務SaaS上にAIチャット機能を組み込む場合も、センシティブな会話への対応ポリシーやエスカレーションフローの整備が今後の検討事項となります。

詳細

Trusted Contact の仕組み

専門家の知見によれば、社会的なつながりは自殺リスクを低減する最も重要な保護因子の一つとされています。Trusted Contact はユーザーがすでに信頼している人物との接続を促す設計であり、専門的なケアや危機対応サービスの代替ではなく、複数の安全レイヤーの一つとして位置づけられています。ChatGPTは引き続き、状況に応じて危機ホットラインや緊急サービスへの連絡を促します。

「心理科学は一貫して、社会的つながりが強力な保護因子であることを示しています。特に感情的に苦しい時期においてはなおさらです。信頼できる人を事前に特定しておくことで、最も必要な時に現実世界のサポートに手を伸ばしやすくなります」
――Dr. Arthur Evans(米国心理学会 最高経営責任者)

機能の流れは以下のとおりです。

  1. 連絡先の登録:ユーザーはChatGPTの設定画面から、18歳以上(韓国は19歳以上)の大人1名をTrusted Contact として追加できます。
  2. 招待と承認:Trusted Contact には役割を説明する招待が届き、1週間以内に承認が必要です。辞退した場合、ユーザーは別の人物を指定できます。
  3. リスク検知:自動監視システムが深刻な自傷リスクを示す可能性のある会話を検出すると、ChatGPTはユーザーに通知し、Trusted Contact への連絡を促す会話の糸口も提案します。
  4. 人間によるレビュー:特別に訓練された小規模チームが状況を審査します。
  5. 通知の送信:レビュアーが深刻な安全上の懸念と判断した場合、Trusted Contact へメール・SMS・またはChatGPTアプリ内通知が送られます。通知内容はプライバシー保護のため概要のみで、チャット詳細や会話記録は含みません。通知にはセンシティブな会話への対処法を示す専門家向けガイドへのリンクも添付されます。
  6. 変更・解除:ユーザーはいつでも設定から連絡先を変更・削除でき、Trusted Contact 側もヘルプセンターからいつでも解除できます。

深刻な安全上の状況は稀ですが、発生した際には1時間以内のレビューと対応を目標としています。なお、いかなるシステムも完璧ではなく、通知が必ずしもユーザーの状況を正確に反映するとは限らないとOpenAIは明記しています。

臨床医・安全専門家による監修

Trusted Contact は、メンタルヘルスおよび自殺予防を専門とする臨床医・研究者・団体の指導のもとで開発されました。OpenAIの Global Physicians Network(60か国260名超のライセンス医師のネットワーク)および Expert Council on Well-Being and AI の知見が反映されており、米国心理学会(American Psychological Association)とも緊密に連携しています。

「AIが果たす最大の可能性の一つは、人間同士の真のつながりと心理的安全を育むことです。ChatGPTのTrusted Contact機能は、特に脆弱な瞬間における人間のエンパワーメントへの前進として期待しています」
――Dr. Munmun De Choudhury(ジョージア工科大学 J. Z. Liang インタラクティブコンピューティング教授・Expert Council on Well-Being and AI メンバー)

各段階での安全対策

Trusted Contact に加え、ChatGPTはセンシティブな会話を各段階でサポートする複数の仕組みを備えています。

  • 現実の支援への誘導:危機的な場面では、緊急サービス・危機ホットライン・メンタルヘルス専門家・信頼できる人物への連絡を促します。
  • 丁寧な対応:170名超のメンタルヘルス専門家と協力し、苦悩のサインの検知・会話のエスカレーション防止・現実の支援への誘導能力を向上させました。
  • 利用時間のコントロール支援:長時間使用後に休憩を促すことで、健全なテクノロジー習慣をサポートします。
  • 有害なリクエストの拒否:自傷・自殺に関する具体的な方法の提供を拒否し、より安全な応答とローカライズされた危機支援情報を提示するよう学習されています。

AIにおける安全機能の継続的な進化

Trusted Contact は、困難な瞬間に人々を支援するAIシステム構築に向けたOpenAIの広範な取り組みの一環です。OpenAIは引き続き、臨床医・研究者・政策立案者と協力し、AIシステムが人々の苦悩に対応する方法を改善していく方針です。AIシステムが孤立した存在にならず、現実の医療・人間関係・重要なリソースへ人々をつなぐ役割を果たすことを目指しています。