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2026.05.11

Shopify Admin GraphQL API がマーケット別割引ターゲティングに対応(2026-07版)

記事のサマリー(TL;DR)

  • Discount Context Input に markets オプションが追加され、地域・リテール・B2B拠点単位で割引の対象を指定可能に
  • Basic・BXGY・App・Free Shippingの全割引タイプ(自動・コードベース両方)が対象
  • マーケット指定と顧客セグメント指定は同時使用不可。API 2026-07未満では該当割引がフィルタアウトされる

Shopify Plus B2B・多通貨運用事業者が押さえるべき変更点

これまで Shopify の割引設定は「全顧客」「顧客セグメント」「特定顧客」という軸でしか絞り込めず、地域市場や B2B 拠点ごとの価格施策をコード管理やアプリ側ロジックで補う必要がありました。今回の変更により、Admin GraphQL API 上でマーケット単位の割引ターゲティングが標準化されます。

日本国内では「国内向け JPY 価格と海外向け USD 価格で異なるセール率を設定したい」「B2B 取引先ロケーションに限定した割引コードを発行したい」といった要件が多く、これまでカスタムアプリや Function で対応していたケースがある構成で、標準 API での実装に移行できる可能性があります。ただし、マーケット指定と顧客セグメント指定は排他的(同時指定不可)な点と、API バージョン 2026-07 以降が必須な点は実装前に確認が必要です。

詳細

マーケット別割引ターゲティングとは

Shopify は Discount Context Inputmarkets を新たなオプションとして追加しました。これにより、地域マーケット(Regional market)、リテールロケーション(Retail location)、B2B 企業ロケーション(B2B company location)を割引の適用対象として指定できるようになりました。

既存の適用対象オプションである allcustomerSegmentscustomers と組み合わせて使用できます。

対応する割引タイプ

以下のすべての割引タイプでマーケット指定が利用可能です。

  • Basic 割引(自動・コードベース)
  • BXGY(Buy X Get Y)割引(自動・コードベース)
  • App 割引(自動・コードベース)
  • Free Shipping 割引(自動・コードベース)

主な機能

機能 内容
割引へのマーケット指定 割引の作成・更新時に Discount Context Inputmarkets を使用
マーケット別割引一覧の取得 Market オブジェクトの discounts および discountsCount フィールドをクエリ
マーケット条件でのフィルタリング context:market または market_idsdiscountNodes で使用

注意事項

  • マーケットタイプ間での割引継承なし:例えば地域マーケットから B2B やリテールへは自動継承されない
  • サブマーケットへの自動適用:地域マーケットに割引を設定すると、同タイプのサブマーケットへは自動適用される(例:「North America」に設定すると「Canada」にも適用)
  • 適用対象の排他性:マーケット指定と顧客セグメント指定は同時に使用不可
  • API バージョン制限:2026-07 より前の API バージョンでは、マーケット指定が付いた割引はノードクエリおよび ID 指定クエリの両方でフィルタアウトされる

詳細は Admin GraphQL API ドキュメント を参照してください。