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2026.06.13

サイボウズが JaSST’26 Tohoku に登壇——新卒QAが「リリース基準の理由」を探究した事例を発表

記事のサマリー(TL;DR)

  • サイボウズが2026年5月29日の JaSST’26 Tohoku にスポンサー協賛し、スポンサーセッションに1名が登壇
  • 2025年度新卒QAエンジニア「すずりん」が、kintone 等の リリース基準の背景・目的 を探究し品質保証プロセス改善につなげた事例を LT 形式で発表
  • 今回のシンポジウムでは「ハーネスエンジニアリング」が基調講演でも取り上げられ、AI とチームワークで QA を推進するフェーズへの移行が業界全体で意識されていることが確認された

国内 QA・SaaS 開発チームが注目すべき「AI × QA チームワーク」の動向

JaSST(Japan Symposium on Software Testing)は国内最大規模のソフトウェアテストシンポジウムであり、そのトレンドは日本の QA エンジニアコミュニティの現在地を映す指標として機能します。今回の東北大会では、**ハーネスエンジニアリング(Harness Engineering)**が基調講演・事例発表の中核テーマとして登場しました。これはテストの自動化基盤そのものを工学的に設計・保守する考え方であり、AI ツールとの統合が前提として語られるようになっています。

サイボウズの発表が示すのは、「AI を何に使うか模索する段階」から「AI をチームメンバーとして組み込んで QA 活動をどう回すか設計する段階」への実務的なシフトです。kintone や Garoon のような業務 SaaS を自社で開発・運用する企業にとって、リリース基準の「なぜ」を言語化し組織知として蓄積する取り組みは、AI による自動化の精度向上にも直結します。AI がテストケース生成や障害分類を担う場面が増えるほど、人間側が判断基準の背景を明示化しておくことの重要性が増すためです。

業務 SaaS の開発を内製・受託問わず手掛けるチームや、kintone などをカスタマイズして提供する事業者も、自社のリリース基準を体系的に整理・文書化しておくことが、AI 活用フェーズに備えた実践的な準備となります。

詳細

JaSST’26 Tohoku とサイボウズの参加概要

JaSST’26 Tohoku は2026年5月29日(金)に開催されたソフトウェアテストのシンポジウムです。サイボウズはスポンサーとして協賛し、スポンサーセッションに QA エンジニア1名を派遣しました。

登壇者は OfficeMobile チームで iOS アプリの QA を担当しながら、「QA 外部コネクトチーム」として他社エンジニアとの連携活動にも関わる QA エンジニアの小竹氏が執筆を担当し、発表自体は以下のメンバーが行いました。

発表セッション:「新卒1年目QAがリリース基準の”なぜ”をたどってみた」

発表者は 2025年度新卒入社・山形大学出身の「すずりん」(@kir1nak.bsky.social)。LT(ライトニングトーク)形式のセッションで、担当製品のリリース基準の裏に潜む背景・目的を自ら探究し、品質保証プロセスの改善につなげた経緯を共有しました。発表資料は SpeakerDeck にて公開されています。

登壇者からのコメントとして、「学生時代を過ごした東北の地での登壇機会を非常に嬉しく思っている。発表内容が皆様の業務改善の一助になれば」と述べています。

シンポジウム全体のトレンド:「AI とどう協働するか」が主軸に

サイボウズの報告によれば、JaSST’26 Tohoku の基調講演・事例発表では ハーネスエンジニアリング(Harness Engineering) が主要テーマとして取り上げられ、「QA が AI とうまくやっていく」という議論が会場全体を通じた共通テーマとなりました。

注目すべきは、議論の質的な変化です。従来の「AI を使って何をするか」という模索フェーズから、「AI という新たな仲間をチームに迎えてどうチームワークを発揮するか」という設計フェーズに移行してきた、という現場感がシンポジウムを通じて共有されました。

サイボウズは今後も、kintone・Garoon・サイボウズ Office・メールワイズなどの製品品質を支える QA 活動において、AI をチームメンバーとして組み込む形での取り組みを継続する方針を示しています。