記事のサマリー(TL;DR)
- Shopify が2026年6月17日付で Sidekick 拡張機能向け App Store 要件 2.2.8・2.2.9 を新設
- 拡張機能はアプリ本来の機能範囲内に限定され、広告・クロスセル・レビュー依頼は全面禁止
- 開発者は TOML 設定・ランタイム動作・App Store 掲載の3点が「実質的に一致」しているか即時確認が必要
Shopify アプリ開発者・Sidekick 拡張機能の導入検討企業が確認すべき対応ポイント
Shopify の App Store 要件変更は、即日(2026年6月17日)適用であり、猶予期間の記載がありません。日本国内でも Sidekick アプリ拡張機能を公開・開発中のパートナーや ISV(独立系ソフトウェアベンダー)は、既存の拡張機能が新要件に抵触していないか早急に確認する必要があります。
特に注意が必要なのは次の3点です。
- スコープの逸脱:アプリの主機能と直接関係のないツール・インテント・アクションを Sidekick に公開している場合、要件 2.2.8 違反になります。
- 販促コンテンツの混入:自社アプリや関連アプリのプロモーション、レビュー依頼を Sidekick 経由で行っていた場合、要件 2.2.9 に抵触します。
- 掲載内容との不一致:App Store のリスティングに記載された機能説明と、実際の拡張機能の動作・TOML 設定が食い違う場合も違反扱いになります。
Shopify Sidekick はマーチャント(加盟店)向けの AI アシスタントであり、Shopify がそのエコシステムの信頼性保護を優先している姿勢は明確です。拡張機能を通じたマーチャント体験の質を維持するために、サードパーティアプリの「逸脱的な利用」に対して早期に線引きを行ったかたちです。
B2B・Checkout Editor・Sidekick を組み合わせた Shopify Plus 環境を構築・運用している企業では、アプリ選定基準にこの要件への準拠確認を加えることが現実的な対応となります。
詳細
Sidekick アプリ拡張機能に新たな App Store 要件が追加
Shopify は2026年6月17日、Sidekick アプリ拡張機能に関する App Store 要件を2件新設しました。プラットフォームの完全性の保護、マーチャントへの透明性確保、信頼の維持を目的としています。本日以降、すべての Sidekick アプリ拡張機能は以下のガイドラインへの準拠が必須です。
要件 2.2.8:Sidekick アプリ拡張機能はアプリの機能に沿って動作すること
Sidekick アプリ拡張機能は、そのアプリのコア機能の範囲内で動作しなければなりません。プラットフォームの完全性とマーチャントへの透明性を確保するため、拡張機能の TOML 設定・App Store の公開リスティング・実際のランタイム実行は実質的に一致している必要があります。
Sidekick に公開するツール・インテント・アクションは、そのアプリがマーチャントに対して自身のサーフェス上で行うことを論理的に表現したものでなければなりません。
要件 2.2.9:Sidekick アプリ拡張機能でプロモーション・広告・クロスセルを行わないこと
Sidekick アプリ拡張機能を、自社アプリや関連アプリのプロモーション、またはレビューの依頼に利用することは禁止です。
開発者が対応すべき事項
Sidekick アプリ拡張機能を構築済み、または構築予定の開発者は、以下を確認してください。
- 拡張機能の TOML 設定
- Sidekick における拡張機能の ランタイム動作
- App Store の公開リスティング
以下の点を必ず確認してください。
- Sidekick に公開するツール・インテント・アクションが、アプリのコア機能の範囲内に収まっていること
- 拡張機能の設定と動作が、App Store リスティングに記載されたアプリの説明と一致していること
- Sidekick アプリ拡張機能にプロモーション・広告・クロスセルコンテンツ・レビュー依頼が含まれていないこと
詳細は、shopify.dev の App Store 要件および Sidekick アプリ拡張機能ドキュメントを参照してください。