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2026.07.08

Gemini API の Managed Agents が強化:バックグラウンド実行・リモート MCP 接続など4機能を追加

記事のサマリー(TL;DR)

  • Gemini API の Managed Agents に、background: true パラメータ1つで非同期処理を開始できるバックグラウンド実行が追加
  • リモート MCP サーバーへの直接接続が可能になり、プロキシ実装不要で社内 API・プライベート DB に接続できるように
  • アクセストークン期限切れ問題を解消するクレデンシャルリフレッシュ機能で、environment_id を引き継いだまま認証情報を更新可能

国内 Claude MCP / Gemini 活用企業が注目すべき Managed Agents の変化

国内でも MCP(Model Context Protocol)を活用して kintone や Salesforce、freee などの業務 SaaS にエージェントを接続する構成が広まりつつあります。今回の Gemini API アップデートで、カスタムプロキシを自前実装することなく、既存の MCP サーバーへ直接エージェントから接続できるようになりました。これは「MCP サーバーを立てて社内 API を公開する」というアーキテクチャが、Gemini エージェント側からも自然に利用できることを意味します。

また、バックグラウンド実行の追加は、Web アプリケーションの HTTP タイムアウト問題を回避しながら長時間の推論・コード実行タスクをエージェントに委ねる構成を実現します。日本企業で多い「夜間バッチ的な定型処理を AI エージェントに置き換える」用途に直接対応します。クレデンシャルリフレッシュは、短命なアクセストークンを使う Salesforce や freee などの OAuth 連携において、エージェントのセッション継続性を担保するうえで実用的な改善です。

詳細

Gemini API Managed Agents の新機能概要

2026年7月7日、Google DeepMind のデベロッパーリレーションズエンジニア Philipp Schmid 氏とプロダクトマネージャー Mariano Cocirio 氏が、Gemini Interactions API における Managed Agents の新機能を発表しました。

Managed Agents(管理エージェント)は、単一エンドポイントを呼び出すだけで Gemini が推論・コード実行・パッケージインストール・ファイル管理・Web 情報取得を隔離されたクラウドサンドボックス内で処理する仕組みです。今回の更新は開発者フィードバックと製品ニーズに直接応える形で、本番環境で信頼性の高いエージェントを構築しやすくすることを目的としています。


長時間バックグラウンド実行(Long-running Background Execution)

長時間タスクのために HTTP 接続を維持し続けるアーキテクチャは脆弱です。新機能では background: true を渡すことで、インタラクションをサーバー上で非同期実行できます。API は即座に ID を返し、クライアントアプリケーションはその ID を使ってステータスのポーリング、進捗のストリーミング、または後からの再接続が可能です。エージェントはその間もリモートで処理を継続します。

詳細は公式のバックグラウンド実行ガイドを参照してください。


リモート MCP サーバー統合(Remote MCP Server Integration)

プライベートデータベースや社内 API にアクセスするためのカスタムプロキシミドルウェアを実装する必要はなくなりました。管理エージェントをリモートの MCP(Model Context Protocol)サーバーに直接接続できます。

リモートツールとサンドボックス組み込み機能を組み合わせて利用できます。インタラクション時に mcp_server ツールを Google Search やコード実行と並べて渡すことで、エージェントがセキュアなサンドボックスから自社エンドポイントと通信します。外部ツールや API でエージェントを拡張する際はベストプラクティスに従うことが推奨されています。


サンドボックスツールと並行するカスタム関数呼び出し(Custom Function Calling)

組み込みサンドボックスツールと並行してカスタムツールをローカル実行用に追加できます。API はステップマッチングを使用し、組み込みツールはサーバー上で自動実行、カスタム関数はインタラクションを requires_action 状態に遷移させてクライアント側でローカルのビジネスロジックを実行します。


ネットワーク資格情報のリフレッシュ(Network Credential Refresh)

アクセストークンや短命な API キーは失効します。新機能では、既存の environment_id に新しいネットワーク設定を添えた次のインタラクションを送信するだけで、クレデンシャルのリフレッシュや鍵のローテーションが可能です。新しいルールは即座に旧設定を置き換え、サンドボックスはファイルシステムの状態・インストール済みパッケージ・クローン済みリポジトリをそのまま保持します。


対応 SDK と始め方

以下の例は @google/genai JavaScript SDK を使用しています。Python または cURL での実装は Antigravity エージェントのドキュメントを参照してください。AI コーディングエージェントを利用している場合は、次のコマンドで Interactions API スキルをインストールできます。

npx skills add google-gemini/gemini-skills --skill gemini-interactions-api

Gemini Interactions API の概要ページおよびマネージドエージェントのクイックスタートでは、カスタムエージェント定義・環境設定・ネットワークルール・高度なストリーミングパターンを確認できます。