記事のサマリー(TL;DR)
- 9月11日(金)夜、博多駅前のサイボウズ福岡オフィスで、「過去の発表の再演が原則」のWebフロントエンド勉強会「替え玉.web」が開催されました。これは9月12日(土)開催の「フロントエンドカンファレンス福岡」(FECF 2026)のサブイベントとして行われたものです。
- 6名の登壇者による発表(「6杯の替え玉」)が行われ、テーマはV8のTorque、航空会社ステータス修行アプリ、ハッカソン向けゲーム制作、kintoneフロントエンドのアクセシビリティ対応、navigation APIによるページ離脱ガード、Intl(国際化API)の変遷など多岐にわたりました。
- Connpassでの参加申し込みはほぼ埋まり、サイボウズ社員を含め30名弱が参加。事後アンケートでは、過去の発表をまとめて聴けたことや発表者の熱量、過去との差分から歴史を感じられた点などに肯定的な声が寄せられました。
詳細
替え玉.webとは
替え玉.webは、「過去の発表の再演が原則」というコンセプトのWebフロントエンド勉強会です。福岡が発祥とされるラーメンの麺だけのおかわり「替え玉」になぞらえ、過去に評判の良かった発表を再度聴けるようにすることが趣旨とされています。開催の詳細については、開催前に公開された記事で案内されています。
開催概要
替え玉.webは、サイボウズの福岡オフィスで開催されました。同オフィスは博多駅直結で、エレベーターで12階まで上るとすぐにオフィス入り口に着く立地です。会場となった最大の会議室には「とんこつ」という名前が付けられており、開始前にはラーメン屋の環境音がBGMとして流されていました。
イベントは19:00ちょうどに開始し、オープニングトークでは「替え玉」という言葉がラーメンのおかわりではなく、「替え玉受験」のような「なりすまし」の意味で連想されることもあるため、念のため替え玉.webの前提について参加者と共有が行われました。
6件の発表内容
オープニング後、6名による発表が行われました。
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Riya Amemiyaさん:「V8のTorqueを語りたい」というテーマで、JavaScriptエンジンV8の最適化のために内部で使われているプログラミング言語Torqueについて発表しました。画面に映されたエディタ上のTorqueコードにはシンタックスハイライトがなく、色分けを頭の中で行いながらプログラミングしているとのことです。
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Yusaku Miyataさん:「アプリを自作して快適に航空会社ステータス修行した話」というテーマで、効率的に飛行機に乗るための旅程を導出する自作アプリを紹介しました。特定区間の往復だけでなく、東京→大阪→新千歳のように複数地点を1日で転々とする旅程を繰り返す内容で、客室乗務員のスケジュールのようだったと紹介されています。
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いっせいさん:「ハッカソンで賞が取りたい」というテーマで、学生時代にハッカソンでの受賞を狙って制作したゲームを紹介しました。IoT機器などのデバイスを多数使用し、3Dモデルとの連動も行われたハイクオリティな作品として、参加者からどよめきが上がったとされています。
3件の発表後、消化のための休憩時間が設けられました。
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たくぼうさん:「インターンから2年、新卒フロントエンドが見たサイボウズのアクセシビリティ」というテーマで、過去のZenn記事を元にした登壇資料を用い、サイボウズのkintoneフロントエンド刷新においてアクセシビリティ対応でどのような議論があったかを解説しました。
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えざきちさん:「複雑な画面構成でのページ離脱ガード 〜navigation apiでどう変わる?〜」というテーマで、SPA(Single-Page Application)において「このサイトを離れますか?」ダイアログを操作した後の処理を実装する難しさについて発表しました。
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Sajiさん:「Intlのここ数年とこれから」というテーマで発表しました。元は3年前の「JSConf JP 2023」での発表であり、今回は当時の内容を振り返りつつ、その後3年間の変化にも触れる内容だったとされています。
参加者の声と感想
Connpassでの参加申し込みは大部分が埋まり、サイボウズ社員を含めて30名弱が参加しました。事後アンケートでは以下のような声が寄せられたと紹介されています。
- 内容が素晴らしいものだけがまとまって聴けたので良かった
- 替え玉やりたいくらいのネタなので発表者の熱量が高くて楽しかった
- 過去の発表時点からのギャップで歴史を感じることができて面白かった
筆者は、どの発表でも質疑応答が活発で、登壇者と参加者という構図ではなく参加者全員で場を盛り上げていた点が印象的だったと述べています。また、休憩時間も懇親会のように会場がざわついていたと振り返っています。
今後について
過去の発表の再演を原則とする替え玉コンセプトの勉強会は今回が初めての試みでしたが、多くの参加者に受け入れられ盛り上がったとされています。筆者は、過去の発表を再演することのメリットの多さから、同様のイベントが全国各地で開催されることを望んでおり、読者に対しても同様の取り組みを行うことを呼びかけています。
なお、サイボウズは様々な分野の勉強会などのイベントを開催しており、Connpass上で随時情報を発信しているとのことです。