記事のサマリー(TL;DR)
- oMLXの作者・維持者であるJun Kim氏がHugging Faceに加わりました。
- MLXはApple Silicon向けに最適化されたAppleのローカルAI向けフレームワークで、Hugging Faceは以前からMLXを支援し、MLXモデルを見つけたり共有したりできるハブとしての役割を担ってきたとしています。
- oMLXはApache 2.0ライセンスのまま維持され、Jun Kim氏がこれまで通りプロジェクトを主導すると述べられています。
詳細
Junの加入について
Hugging Faceは、Jun氏を新しいチームメンバーとして迎えたことを発表しました。Hugging Faceはローカルでのローカル実行型AIに注力しており、MLXはそのエコシステムの中心的な要素の一つであるとしています。MLXは、AwniとAngelosの両氏から2023年のクリスマスプレゼントとして生まれて以来、Hugging Faceが以前から支持してきたプロジェクトであり、Hugging Faceは人々がMLXモデルを見つけたり自身のモデルを投稿したりする場(Hub)としての役割を担ってきたことを誇りに思っているとしています。オープンでローカルなAIの利用は拡大しており、人々が自分に合ったツールを見つけられる健全なエコシステムを信じているとも述べています。
oMLXへの影響
oMLXへの影響について、記事では「安定性、そしてより速い開発が期待できる」と述べています。副業的なプロジェクトから、正式にメンテナンスされ資金提供を受けるプロジェクトへと移行することで、Jun氏がコントリビューターをより良く導き、長期的な視点で開発を進められるようになるとしています。oMLXは引き続きApache 2.0ライセンスで提供され、Jun氏がこれまでと変わらずプロジェクトを主導するとされています。
MLX全体への影響
Hugging Faceは、最終的な目標として、コミュニティがどのような形であれローカルAIを実行できるようにする障壁を取り除き、そのためのツールや基盤を提供することを掲げています。oMLXは、mlx-lmやmlx-vlmといった既存の依存関係の基盤的な作業を活用しながら、新しいアイデアの試験場(testbed)として機能することが期待されるとしています。強力なモデリング・推論ライブラリはコミュニティに貢献すると考えており、意味のある形であれば上流(upstream)に成果を還元していきたいとしています。
Hugging Faceは、mlx-lm、mlx-vlm、LMStudioといった多くのプロジェクトと連携してきたとし、Cheng氏、Prince氏、Yagil氏およびそれぞれのチームとの関係を強化し、コミュニティにより良く貢献していきたいとしています。具体的な注力分野の一つとして、transformersのモデル定義から、異なる推論エンジンで利用可能なMLXのリファレンス実装への迅速な変換を挙げています。これにより、各プロジェクトがそれぞれ独自の機能に注力できるようにすることを目指すとしています。transformersライブラリはMLモデル定義のリファレンスとしての地位を確立しており、新しいtransformersモデルをMLX上で動作させるプロセスを効率化したいとしています。
Hugging Faceは今後に大きな期待を寄せているとし、「Welcome, Jun!」という言葉で記事を締めくくっています。